すこし低い孤高

ラショウと香山哲、「少し低い孤高」とは何か、タイトルの決してあとづけではない数々の論拠を思いつくままに語りあげていく珠玉の対談集。そもそも収拾をつけようとしていない姿勢が好ましい。オレってすごいじゃんみたいな直接の物言いは避けつつしかし結局は自分の凄さを語ろうとするラショウ。自分は何をしたいのか?のような根本から振り返り、ちょっとは参考になったら嬉しいなという謙虚な香山哲。虚勢を張り続けるラショウをどのようにあしらうか、現代アート「イタチョコ文」を駆使するラ悟空を適切な形容でいなし、解説していく知性の香山三蔵の様相を呈していく。いったい二人は少し低い天竺に行けるのか?いや違った孤高、孤高ですからね。二人のイラスト挿絵も充実。その必然性。決して場当たりでない「どうしますーこの絵?このへん入れときます?」「そこはキリが悪いんで3P後のここでどうでしょう?」「あっここでもいい感じですね。なんか意味ありげかも」などということは一切なかったという。
  • 1,200円(内税)